SBI証券のジュニアNISA口座を開設する手順を解説します。
2024年には新しいNISAが始まりますが、現行のジュニアNISAは2023年で終了してしまいます。
ジュニアNISA口座を開設するのは2023年がラストチャンスです!
- SBI証券でジュニアNISA口座を開設したい。
- マイナンバーカードはもっていないけど、口座開設ができるのか知りたい。
- ジュニアNISA口座を開設する手順が知りたい。
- ジュニアNISA口座開設にはどんな書類が必要なのかわからない。
今回は、そんな疑問にお答えします!
これからSBI証券でジュニアNISAを作る方のお役に立てばうれしいです。
マイナンバーカードがなくても証券口座開設は可能
マイナンバーカードがある場合よりも手間はかかってしまいますが、マイナンバーカードがなくても証券口座の開設は可能です。マイナンバーの代わりになるのは、マイナンバー通知カードかマイナンバーが記載された住民票です。そのどちらかを準備すれば大丈夫です。
マイナンバーカード通知カードは、現在の住所と氏名でないものは無効です。また、市役所で現住所や氏名に変更することもできません。(以前はできましたが、現在は不可能になりました、、、残念すぎる)
我が家には家族全員分のマイナンバー通知カードはあるにはあるのですが、私の分は旧姓なので使えませんでした。そのため、選択の余地なく、近所の地区センターで住民票をもらいに行きました。マイナンバーカードやマイナンバー通知カードの代わりに住民票を提出する場合は、マイナンバーが記載されたものを準備しなくてはならないので、住民票を取る際は注意してくださいね。
では、さっそく手順を見ていきましょう!
保護者のSBI証券口座を開設する
まずは、保護者のSBI証券口座を開設します。ここについては改めて解説したいと思います。
子どものメールアドレスを準備する
次にお子さんのメールアレスを準備します。メールはフリーアドレスで構いません。我が家は元々持っていたyahoo!アドレスを利用しました。Gmailアドレスも簡単に作れるのでおすすめです。
口座開設のために必要なメールアドレスはひとりにつき1つ必要です。お子さんが2人ならメールアドレスは2つ、お子さんが3人なら3つ用意しましょう。
子どもの銀行口座を準備する
次に、お子さんの銀行口座を準備します。おすすめはゆうちょ銀行と楽天銀行です。ネットから無料で入金することが出来ます。我が家は、元々持っていたゆうちょ銀行を利用しています。
大人の場合は、住信SBIネット銀行がおすすめナンバーワンですが、15歳未満は開設できません。住信SBIネット銀行はメリットいっぱいなので作れないのは残念!
欲しい、買いたい!と思ったタイミングで購入できるよう、振替入金サービスを利用する場合は、早め早めの行動が肝心です。
ちなみに、わたしは、上の子の分は振替入金サービスを利用して無事に入金できましたが、下の子の分はわたしのミスで書類が返送されました。年末が近づいていたため、結局、下の子の分はゆうちょ銀行の窓口から振り込みました。手数料が880円かかりましたよ。トホホ、です。
ここまで準備が整えば、ジュニアNISA口座開設の申し込みに進みます。
ジュニアNISA口座開設書類請求を申し込む
次に、お子さんのジュニアNISA口座開設を申し込みます。
- 保護者がSBI証券のWEBサイトにログインする
- 「取引と口座開設」の「ジュニアNISA(未成年口座)」の「開設」をクリック
- 「お子さまの口座解説資料を請求する」とクリック
- 必要事項を入力する。入力する情報は、氏名、メールアドレス、性別、国籍、特定口座の選択などです。
- 「ジュニアNISAを申し込む」に必ずチェックを入れる。←めちゃくちゃ大事
- 準備したお子さんの銀行口座やメールアドレスはここで必要になる。そのため、口座開設申し込み前に準備しておくことが必要。
- 配当金受領方式は「株式比例配分方式」をチェックする。
- 未就学児の職業は「無職」を選ぶ。
また、未就学児の職業を「学生」にしたら、書類不備で返送されて無駄なタイムラグが生まれちゃうので時間がもったいない!
入力が完了すれば、申込書類が郵送されるまで待ちましょう。
申込書類と本人確認書類を返送する
届いた申込書類を記入して、本人確認書類と一緒に返送します。
返送書類は以下のものになります。
- 証券総合サービス申込書
- 未成年口座開設及び取引に関する申込書
- お客様のご登録情報のご確認
- 本人確認書類(子ども)2種類
- 本人確認書類(親権者)2種類
- 続柄確認書類
本人確認書類は以下の中から2種類準備します。
- 各種健康保険証のコピー
- 住民票の写し
- 印鑑登録証明書
- マイナンバーカードのコピー
- 運転免許証のコピー
- 在留カードのコピー
- 特別永住者証明書のコピー
マイナンバーがない場合、本人確認方法は「WEBアップロード」を選択できず、「郵送」のみになります。この場合、本人確認書類のために住民票の準備など、少し手間がかかります。
我が家は「マイナンバーカードなし」「マイナンバー通知カードなし」という少しめんどくさくなる方法で申し込みました。
我が家の場合は、下の3つの書類を準備しました。
- 住民票の写し(マイナンバー記載あり・親権者が世帯主・世帯全員の記載あり・親権者と未成年者の氏名、生年月日、続柄が記載されているもの・有効期限は発行後6ヶ月以内・発行日と発行印と発行者名が記載されているもの・複数ページに渡る場合はすべてのページが必要)
- 親の運転免許証のコピー(現在の住所と氏名のもの・有効期限内のもの)
- 子どもの保険証のコピー(住所記載欄が裏面の場合、表裏両面のコピーが必要)
申込書類と本人確認書類を送付したら、未成年口座開設のお知らせが届くまで待ちます。税務署への申請から確認まで1~2週間かかります。
未成年口座開設のお知らせが郵送で届いてから、さらに2週間ほどで登録したメールアドレスに「ジュニアNISA口座開設完了のお知らせ」が届きます。
これで、ジュニアNISA口座は無事開設完了です!
ジュニアNISA口座に関して注意すること
ジュニアNISAに関しては注意しておくことがあります。
まずは、未成年口座が開設されてから、ジュニアNISA口座が開設されるまでタイムラグがあることです。もしも、未成年口座で買い付けしてしまったら、課税対象になり、ジュニアNISA口座に移すことはできません。買い付けはジュニアNISA口座開設を待たないと非課税にならないので株を買い付けする場合は「ジュニアNISA預かり」になっていることを必ず確認しましょう。
次に、お子さんのジュニアNISA口座に入金できるのは「名義本人」からのみです。保護者の方の口座からお子さんのジュニアNISA口座に入金することはできません。流れとしては、保護者の銀行口座からお子さんの銀行口座に一度お金を移してから、お子さん本人名義で銀行口座からSBI証券の未成年口座へ振り込みして、ジュニアNISA口座で買い付けできるように準備します。
また、ジュニアNISAでは、金融機関の変更はできません。大人のNISAの場合、SBI証券から他の証券会社へNISAのお引っ越し、あるいはその逆をすることが出来ますが、ジュニアNISAの場合はそれが叶いません。証券会社によってジュニアNISAで購入できる商品は異なります。そのため、ジュニアNISA口座を開設する場合は、その証券会社でどのような商品を購入できるのか、自分の目的に合った投資は可能なのか、しっかり確認することが必要です。
ジュニアNISA口座が開設完了したら
ここまでたどり着けば、ジュニアNISA枠の範囲で最大80万円分の投資が開始できます。
これまでは、ジュニアNISAのデメリットは、一度購入したら、自由に出金できないことでした。売却することはできますが、18歳になるまでは売却代金を出金することができないのです。でも、制度改正により、2024年からは出金も可能になるようです。つまり、デメリットが消えた!のです。
私は、1株から手数料無料で株が買えるという理由でSBI証券を選びましたが、SBI証券は他の証券会社と比較してもメリットがいくつもあります。たとえば、ジュニアNISAで海外ETFを買えるのはSBI証券だけです。買い付け手数料が無料で、9カ国の株式を取り扱いしています。また、国内株式の手数料も無料ですし、2,574本(2022年1月26日時点)を超える投資信託も購入できます。
ジュニアNISA口座は一度作ってしまえば、他の証券会社に変更不可なので、証券会社選びは後悔のないようにしたいものです。投資において銘柄選択はとても重要なので、買いたい株が買える証券会社選びが大切だと思います。
ちなみに私は見切り発車の性格なので、変更不可であることを知らずにジュニアNISA口座を開設しました。でも、SBI証券を選んだ理由が1株から手数料無料で日本株を買えることだったので、目的は叶っているため、今のところ、後悔はありません。
ジュニアNISAでは、いくつかの買いたい株を100株ずつ購入して、余った買い付け余力はS株を利用して株を購入しました。手数料をかけずにジュニアNISAの枠を最大限活用できたのはありがたかったです。
今後、どこかのタイミングで株価の大暴落もあるでしょうが、株価の上げ下げに一喜一憂せず、(今は一喜一憂してますが、そのうちしなくなることを願ってます。願望です。株価は上がったらうれしいけど、下がったら切ない。)ジュニアNISAは非課税の長期投資と捉えて、配当金を積み重ねていけたらいいなと考えています。キャピタルゲインも狙えたら最高ですよね!十数年後の自分が今の私にありがとう!と言ってる未来を想像しながら投資を楽しみたいと思います。
ジュニアNISAの投資可能額は80万円なので、年間110万円の贈与税の基礎控除の範囲内で資産をお子さんに渡すことが出来るため、贈与する場合の相続税対策にもなります。
ジュニアNISAは2024年には廃止されてしまいます。2023年が最後のチャンスです。
自分と子どもの未来のため、一歩踏み出しましょう。